調査結果

進化するドラッグストア食品売場調査
【無料資料ダウンロード】

進行する小商圏化で、限られた商圏人口のなかで客数を上げるためには来店頻度を増やす必要があり、そのためには食品強化は必須です。

 

コロナ禍の影響で家の近くで食品を購入する習慣が浸透し、ドラッグストア(DgS)が食品の買い場として存在感を増しています。客数を増やす「食品強化」と利益を上げる「調剤強化」を同時進行させる企業が増え、その結果、DgSの業態は生鮮を含むフード&ドラッグという業態に進化しつつあります。

 

今回は大手DgSの食品売場を調査して食品部門の進化と課題を考察しています。当社寄稿記事全文の閲覧・ダウンロードは最下段より可能です。

 

企画調査内容

今回の調査では首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)に出店する郊外型のウエルシア、コスモス薬品、ツルハ、クスリのアオキ、カワチ薬品、クリエイトSD、マツモトキヨシの各社、計20店舗調査した。店舗選びで調剤の有無は問うていないが結果的に20店舗中70%に当たる14店舗が調剤薬局を併設、程度に差はあるが14店舗いずれも生鮮の取扱いがあり、一ヵ所完結型のフード&ドラッグ業態が増えていることを示している。
​​​

調査内容

各社の公式サイトなどで食品の取扱い店舗を事前確認したところ、各店舗食品売場の規模は異なるため、企業間比較は意図するところではなく合計スコアは採用していない。各調査、得点式の評価に加え売場の感想や意見など自由記述を設けている。

 

青果、精肉に関しては品揃え、豊富感、見た目の鮮度、日配品は品揃えと各アイテムの品数(種類)、価格(最高と最低)、冷凍食品に関しては売場規模、必要な品揃えだったか、安さを調査した。最後に総合評価として「朝昼夕の3食を賄えると思ったか」「食品購入を第一の目的にこのDgSを利用するか」「よく行く食品SMと比較して優れている点」をそれぞれ調査員に自由記述で回答してもらった。

 

今回は菓子、飲料類などではなく、食事の準備に利用できる食品を中心に「品揃え」「鮮度状況(見た目)」などを調査し、DgSがどの程度食品スーパー(SM)の代替ができるかといった視点で売場を見ている。ヘルスアンドビューティを主力とする、あるいは調剤薬局を併設したDgSが食品売場のレベルを上げれば「業態としての競争力」は非常に高くなり、地域シェア獲得に有利となる。

 

セクションA:青果

品目別に見ると日配の物流に乗りやすいカット野菜、モヤシの品揃えが在庫率はもっとも高い。常温の保存が可能で使い勝手のよい品目の在庫率も高い水準に達している。鮮度管理の難しい葉物まで店によっては販売していることがあるが、在庫率は低い結果となっている。陳列の十分さ、豊富感について、各店舗それほど評価は高くないことから、限られたスペースなので数量をそれほど確保できない売場事情が改めて確認できる。

 

セクションB:日配品(冷凍食品)

温度管理が必要で発注や廃棄などオペレーションが難しい日配品を揃えるか否かは、DgSにとってひとつの戦略的通過点であるなか、納豆、豆腐は食品スーパー並みの品揃えであった。また価格レンジに関しても幅があり、価格訴求品から品質訴求品まで選択肢が広いことが見えてきた。

 

セクションC:精肉

今回の調査では精肉の扱いは4社のみだったが、いずれも豚肉は調査項目100%を品揃えし、牛肉の品揃えもありレベルは高い。また、食品SMではグラム単価がありパッケージによりグラム数と価格が微妙に異なることが一般的だが、DgSの精肉はパッケージ均一という独特の値付けも見られる。これも短時間買物を利する要素である。コロナ禍の影響もあり、少しこだわりたいときは食品SMで、日常の食事は家から近いDgSで、というすみ分けが進みつつあるように見えた。

 

セクションD:冷凍食品の売場規模

冷凍食品の品質は年々向上しており、価格も手頃だ。野菜や肉の冷凍もあり、生鮮食品のグロサリー化が一部実現している。DgSは生鮮を扱わない代わりに冷凍食品を充実させ、多彩な食生活シーンに対応できる品揃えをするという戦略を取っている企業が多い。一方で、コロナ禍を契機に一層高まったワンストップショッピングのニーズから考えると、日配、冷凍までで日々の食を賄ってもらうという考えは少し弱くなっており、生鮮の導入や生鮮と冷凍食品のバランスを考える必要がある課題点も見えてきた。

 

セクションE:総合評価

「3食賄える買物ができる」100と評価されたDgSが3社あった。3食賄える買物ができるかという設問は全店平均で87.5ポイントと非常に高い評価を得ている。100と評価した3社において、他社と評価を分けるポイントは生鮮の品揃え状況にあることがわかった。総合的にみて、各DgSとも食品SMと比較して一定の競争力がある点は興味深い結果となっている。

当社寄稿記事全文には調査員からのコメントも掲載しており、店舗の実態がより詳細に見えてくる。

今回調査で大手DgSの食品部門の進化と課題が明らかになりました。

 

 

 

資料ダウンロードは下記よりダウンロードして頂けます。

    メールアドレス必須


    企業名必須


    お名前必須

    グループインタビューもおまかせください

    グループインタビューとは4〜6⼈程度の調査参加者を集め、
    座談会形式でインタビューを⾏う調査⼿法です。
    調査参加者の⽣の意⾒を直接収集することで、より深い情報を引き出すことが出来ます。
    当社のグループインタビューでは、日頃から多くの店舗を巡回しているプロの調査員ならではの、
    鋭い気付きや改善のアクションにつながるヒントをご提供します。

    店舗アセスメントもおまかせください

    訓練を受けた調査員が、直接店舗などの現場に赴き、
    事前に打ち合わせた内容に基づいて写真などのエビデンスを取得しながら調査を行います。
    結果は、WEBを通じてリアルタイムに確認が出来る為、
    直ぐに改善のアクションにつなげることが可能です。
    また、結果の集計や分析なども、一括でお任せいただけます。
    全国どこでも対応可能で、本部にいながら店舗の状況を把握することができます。

    • 店頭のプロモーション、棚割りなどの確認
    • 設備や施設の点検
    • SV代行
    • 店舗オペレーションの遂行度合いの確認
    資料請求
    ありがとうございました。

    入力して頂いたメールアドレス宛に
    資料情報を送信致しました。

    ×